「アドラー心理学」の名前だけは聞いたことがあったけど、心理学や哲学には全く興味がなくて(というか難解すぎてイミが解らないだろうと思い込んでいた)、本にも手を出せずにいました。ステイホーム中に「嫌われる勇気」を読んで、これまでの常識が根底から覆されました。
ざっと見出しを見ただけでも「本当に??」と疑いたくなるようなものばかりだったけど、一気に本を読んで「私は今日から変われる!今からきっと幸せになれる」と確信しました!
そもそも、アドラー心理学ってなに?ってところからですが‥
「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、シンプルかつ具体的な答えを提示してくれます。とにかくこの本は、話が具体的なので、理解しやすいです。
すぐにでも取り入れたい、3つの思考についてまとめたいと思います。
トラウマは存在しない
アドラー心理学では、トラウマを否定します。え?トラウマを否定ってどーゆーこと?って感じですが‥
いかなる経験もそれ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。われわれは自分の経験によるショック―いわゆるトラウマ―に苦しむのではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。自分の経験によって決定されるものではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである。
つまり、人生とは誰かに与えられるものではなく、自ら選択するものであり、自分がどう生きるかを選ぶのは自分なのです。
まあ、当然といえば当然なのですが、過去の「原因」に縛られて、身動きが取れなくなってしまうことだってあるワケです。
アドラー心理学では、過去の「原因」ではなく、いまの「目的」を考えます。「原因論」にこだわると、一歩も前に進めません。
本文の具体例として、自室に引きこもる青年がいます。引きこもりの原因としては、「虐待を受けたせいで社会に適合できない」などが考えられます。しかしアドラーはこういった「原因」を完全に否定ます。引きこもることによって「親から心配されたり、注目されたいのだ」と考えます。
人はみな、何かしらの目的に沿って生きている、というのが「目的論」です。
ということは、頭が混乱している時、「自分の目的は何か」を考えれば、行動はシンプルに、しかも確実に前に進むんじゃないか?と思いました!
私自身の悪い思考のクセで、「過去に〇〇が起きたから、今自分は〇〇だ」とすぐに不幸なストーリーを作り上げてしまいます。
例えば、
コロナのせいで転職がうまくいかない。
コロナの前は、
年齢のせいで転職がうまくいかない。
これをアドラー心理学式に考えを変えるなら、
転職を成功させるためには、「実力や知識を強化しよう」となり、勉強したり職務経験を積めば、転職に近付ける(ハズ)なのです!
人は常に「変わらない」という決断をしている
アドラー心理学では、人生における思考や行動の傾向(=ライフスタイル)は、自ら選びとるものだと考えます。なので再び自分で選びなおすことも可能です!
自分の性格なんてもう一生変えれない、変われるものじゃない、と私は長年思っていました。
自分が変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心を下しているからなのです。
確かに、新しいライフスタイルを選んだら、目の前の出来事に戸惑うかもしれないし、正直、面倒なことも起きるかもしれない。ヘタすると、今より不幸になるかもしれない。つまり、人って現状に不満はあっても、「このままのわたし」でいることのほうが楽なのです。
あーー、コレわかる、わかる。転職したいと思いながらも、転職したら今より労働条件が悪くなるんじゃないか、とか不安材料ばかり集めてしまって、あまり積極的に動けずにいる、今の自分に見事に当てはまります!
ライフスタイルを変える時、「勇気」を試されます。変わることで生まれる「不安」と変わらないことでつきまとう「不満」。
いま不幸なのは、過去や環境のせいではなく、まして能力が足りないのでもない。「勇気」が足りないのです。いうなれば「幸せになる勇気」が足りていないのです。
まずは勇気をもって、「変わるぞ!」と決心をして前に進めばいいのです。よし、私は転職するぞ!!人生を複雑に考えないでもっとシンプルに生きよう!
「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てよ
「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てていたら、過去も未来も見えなくなります。
われわれはもっと「いま、ここ」だけを真剣に生きるべきなのです。過去が見えるような気がしたり、未来が予測できるような気がするのは、あなたが「いま、ここ」を真剣に生きておらず、うすらぼんやりとした光のなかに生きている証拠です。
これも身に染みる言葉だなーと思いました。私の場合、中途半端な将来の目標をきまぐれに持ったりするから、いつまでたっても目標達成できない。
人生は連続する刹那であり、過去も未来も存在しません。あなたは過去や未来を見ることで、自らに免罪符を与えようとしている。過去にどんなことがあったかなど、あなたの「いま、ここ」にはなんの関係もないし、未来がどであるかなど「いま、ここ」を真剣に生きていたら、そんな言葉など出てこない。
うわー、哲学っぽい!と思ったけれど、「いま、ここ」にフォーカスして真剣に生きる、って大切なことだと思いました。「いま」を蔑ろにしては、明るい未来なんてやってこないだろうから。